日本の衰退が叫ばれる昨今。世界を席巻する企業が出てこないと言われています。ポケモンGOは久しぶりの日本発の世界的ヒットかと思いきや、実態はグーグルの社内ベンチャーから始まったナイアンティック社が開発しました。
なぜポケモンGOを任天堂が作り出せなかったのか。今の日本を象徴する出来事だと思います。
様々な企業でグローバル人材をいかに育てていくかが議論されています。なぜ日本に世界で戦おうとする人材が少ないのかを子供への教育という観点から考えようと思います。
知ってた?日本とアメリカの子供が悪いことをした時の違い
日本人は子供が悪いことをすると家の外に追い出されます。家を追い出されることは日本の子供にとってとてもつらいことです。コミュニティから追い出されることは恥ずべきことと小さいころからすりこまれます。
一方アメリカではどうでしょう。アメリカではまったく逆です。
映画とかで時々あるんですが、子供が悪いことをした場合は親から外出禁止を言いわたされます。アメリカの子供たちは家に閉じ込められることが家を追い出されることよりもつらいのです。
とてもおもしろくないですか?
日本では人に迷惑をかけることを最も悪として教育されます。調和をとても大切にします。
アメリカでは自分の子供にお前は偉大でヒーローなんだといいます。
なにか大きなことを成し遂げるんだと子供にいってきかせるのです。日本では考えられません。
知人がいたらうちの子はできが悪くてと平気で本人のいる前で口にします。むしろそれを美徳とします。
アメリカではそんなこといいません。自分の子供を知人に積極的に自慢します。「お前を誇りに思うよ」なんて言葉も映画でよく耳にします。
子供の罰し方から考える日本が世界と戦えない理由
グローバル・アントルプレナーシップ・モニター(Global Entrepreneurship Monitor)では、世界の起業に関する調査が報告されています。
その報告によればアメリカの 12.3%、オーストラリアの 10.5%、オランダの 8.2%と起業稼働率の高さと比べると日本の起業率は5.2%しかありません。
これにはもちろんたくさんの要因があります。
日本の親が押し付ける日本の美徳というものは起業家精神とはかけ離れたものであると言えます。
もちろんこういった教育は日本の歴史を見てみれば納得のいくものです。
しかしグローバル化が企業の必然であるように人材もまたグローバル化に対応していかなければいけません。そういった意味では、日本の子供への教育の仕方を考え直す必要がある時期にきているのかもしれません。