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『ほしのこえ』に震えた

映画『ほしのこえ』見ました。もし見るのを迷っている人がいるなら、新海誠の原点を知りたいなら見るべきだし、上質な映画を見たいならやめた方が良いでしょう。

そんな『ほしのこえ』ですが、一言でいうなら

 

震撼した

 

ちょっとここで間違わないでいただきたいのは映画の作画やプロットに感動したわけではないんです。

新海誠という一人の人間に震撼したんです。震えましたよ、わたしは...

これが狂気の天才かと。

 

この映画をみれば新海誠がいかに変態か(いい意味で)わかると思います。

 

『ほしのこえ』あらすじ・背景

あらすじ

2047年。長峰美加子は、異生命体“タルシアン”攻撃の為に組織された国連宇宙軍のメンバーとして地球を離れる。想いを寄せながらも、告白出来ないまま高校に進学して別れた中学時代の同級生、寺尾昇と携帯電話のメールで連絡を取りながら。ところが、彼女が搭乗するリシテア艦隊が地球から離れるにつれ、メールの往復に要する時間が長くなってゆく。シリウスから昇にメールが届くまで、片道約8年7ヵ月。その頃には、昇は24歳になるというのだが……。

出典:動画を見るならdTV 【お試し無料】

あらすじはこんな感じです。印象的なのが、DVDのパッケージに書かれているキャッチコピー。

私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ

 

かなり興味をそそるキャッチコピーですがあまり飛躍して想像してみるとがっかりします。

 

作品背景

この作品は新海誠初めての劇場映画なんです。実はその前に『彼女と彼女の猫』という作品もあります。劇場公開作品としては初めての作品ということです。公開は2002年です。

それで、見てみるともうこの時点で"新海誠"が出来上がりはじめている事がわかります。背景描画の緻密さとか、切ない作品作りだとか。新海誠を知るには最高の作品ですね。これが後の作品に影響を与えているわけですから。

 

『ほしのこえ』の正直な感想

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この映画を世紀に残る傑作だという人はあまりいないんじゃないかなと思います。いても熱心な新海誠信者くらいなものでしょう。

クオリティの高い新海誠作品を知っているだけに、横顔とかもっとどうにかならなかったのかと思いました。

 

そして25分という短さから、壮大な世界観を描き切れていません。謎の描写も多く「これいる!?」っていうシーンがあったり、「あれはどうなってんの」というシーンがあったり...

ロボット(人型機動兵器トレーサー)のCGも今みるとかなり古臭く感じます。これはしょうがないですが...当時はかなり新しい感じがしたのかなと推測しますが、『アップルシード』が2004年公開と二年後。ですのでこの映画がCG表現としてそこまで新しいインパクトを残せていたのか少々疑問ではあります。

 

あとはパクリというかオマージュが随所に見られオリジナリティをあまり感じることができませんでした。タルシアンが破壊された時の血みたいなやつは『エヴァ』から影響を受けているのは間違いありません。

他にもところどころ『トップをねらえ!』や『最終兵器彼女』『マクロス』などこの辺のおもしろそうな要素を足していますね。

25分ですのでかなりオマージュが目立つ結果となってしまいました。

 

そして一番大切な映画としておもしろいかという点ですが...「一本の映画として絶賛するのは難しい」というのが正直なところ。

はじめての劇場映画ということでまだまだ荒削りだなという印象です。

わたしの大好きな『秒速5センチメートル』と比べてしまうとかなりクオリティが低いです。プロットも単調だし、世界観がうまくまとまり切っていない。足して作ってるのが見え見えでもっと削って洗練すべきだったと思います。

 

 これ全部新海誠一人で作りました

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今まで言ったことはすべて莫大なお金を掛けて作られている物と比べた場合です。新海誠がここまでの知名度になった今、そういった商業作品群と比べられても仕方ない。

だけど全部新海誠一人で作ったとなると話は変わってくる。と言っても音楽や声は手伝ってもらっているので完全に一人だったわけでもありませんが。

 

ロボットに乗ってるミカコが制服だったり、ちょっとコレ何!?って思う描写が多かったことの謎が解けました。新海誠が好きな事、やりたいことが全部詰まった作品だと考えると評価は180°変わってくるのではないでしょうか。

ここまで新海誠をぶつけた作品って他にないんじゃないかと思います。

 

『ほしのこえ』は新海誠の鬼才っぷりが光る良作

アニメを一人で作る...わたしはアニメーターではないのでどれだけすごいのかわからないですが、おそらく恐ろし事でしょう。想像すらできない領域です。25分のアニメを一人でここまでの形にするって狂気以外のなにものでもない。

 

実は新海誠はお金持ちの家庭で育っていて、ボンボンが才能を発揮するのに少しだけ僻んでいたんですが、これをみて新海誠って素直に凄いなと思いました。

やばいでしょ。こんな自分のやりたいこと全部盛りにした25分のアニメ映画を一人で作っちゃうんだから。並大抵のことではないでしょう。

15才の女の子が制服でロボットに乗って異星人と戦うというなんともキモい設定にも目をつぶりましょう。

 

だってこれ全部一人でやってるんですから。

新海誠天才すぎ

 

『ほしのこえ』総評

上でも書きましたが、映画としてみる分には楽しめないでしょう。あまりにも新海誠の暴走が過ぎる。

ただ、彼がどんな人間かを知るには必見の作品でしょう。ここから新海誠の伝説が始まったと思うとなんだか感慨深いです。

これが鬼才の狂気か...

新海誠の狂気を垣間見たい方はぜひ見て欲しい作品です。

 

写真出典:(C) Makoto Shinkai / CoMiX Wave

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