金vs権力...どちらが強いと思いますか?
力と力がぶつかり合う金融ドラマ、『ビリオンズ』!!
海外ドラマで”金融もの”という珍しいジャンルの作品です。映画では『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』がウォール街を舞台にした”金融もの”で、いい意味で狂った作品でしたよね。
『ビリオンズ』も欲望渦巻く”金融もの”とあってなかなかエキサイティングでした。
金融に渦巻くドロドロした空気を味わえる
あらすじ
非合法な方法で金儲けしている主人公ボビー・アクセルロッドとそれを追い詰める連邦検事官のチャック・ローズとの闘いを描いた作品です。
作品内では「空売り」や「ショートスクイーズ」なんていう金融用語がちょいちょい出てきたり、SEC(アメリカ証券取引委員会)のガサいれなど、金融要素がしっかり作品に取り入れられています。
金融業界で働く人、仮想通貨トレーダーは雰囲気を満喫できるのではないでしょうか。
一応軽い説明もあるので金融の知識なしでも問題なく見れますよ。
金融要素は軽すぎず、重すぎず。見る側にちょうどいいバランスだと思います。
ヘッジファンドで働くトレーダーたちの様子も妙にリアルです。ヘッジファンドで何十億ものお金を動かすトレーダーの自信と重圧が絶妙に描かれています。
デティールがしっかりしているので、ドロドロとした金融業界の空気をしっかり味わえます。
見どころは金融部分だけじゃない。美女ウェンディーも必見!!
もちろん金融部分だけが見どころじゃありませんよ。
マギー・シフ演じるウェンディー・ローズがとにかく美しいので必見です(鼻の下のびー)。
ウェンディは主人公アクセルロッドを追い詰める連邦検事官チャック・ローズの妻であると共に、アクセルロッドのヘッジファンドで精神科医として働いているというめちゃくちゃややこしい役。
彼女が対立する二人を揺れ動かし、かき乱していくことになるのですが、詳しくは本編でどうぞ。
わたしが語りたいのは旦那のチャック・ローズがドMであるということ(はいここ重要です)。
つまりウェンディーはド...
最高です。ありがとうございます。
とにかくイイ女なのでここも注目して見ていただければと思います。物語の軸になる人物でありかなり魅力的な登場人物です。
実際おもしろいの!?ビリオンズの評価は?
かなり適格なレビューだと思います。
争う2人の対比が『ビリオンズ』のポイントなのは間違いありません。
他にも大金持ちのアクセルロッドは貧乏育ちの成金、検事のチャックは金持ちのボンボンという真反対の設定があります。一から築いたという意味ではアクセルロッドを応援してしまう...
対照的な2人のやり取りは充分見ごたえあり!!
ですがわたしが『ビリオンズ』を"手放しに絶賛しているか"というとそうではありません。
この記事では私が見てきた何百という海外ドラマの中から厳選した作品を選出していますが、このランキングには入れないというのが率直な感想です。
『ビリオンズ』は珍しい”金融もの”で見ていて新鮮だったし、アクセルロッドの2歩3歩先を見通す鮮やかな手腕などエキサイティングな部分もたくさんあります。
でも伝説級の海外ドラマになるにはなにか足りない....
金vs権力、雑草vsエリート。
構図としては面白そうなのですが、蓋を開けてみれば権力者側のチャックがアクセルロッドを追い詰めるがなんやかんやでアクセルロッドはうまくかわすという内容。
狩られる者と狩る物、ウサギと狩人といった状態で対等な戦いではない...バチバチにやりあってはいるんですが、やはり取り締まる側のほうが有利なんですよね。
シーズン2ではこの立場が逆転してアクセルロッドが狩る側になるとより面白いと思います。
あとは金vs金の対決も次のシーズンに期待したいところ。新たなアクセルロッドを揺るがす強敵の出現もあったらいいなと思います。
展開次第ではまだまだ化ける可能性を秘めた作品です。
Netflixにてシーズン3が配信されている今作。
金vs権力の頂上決戦。あなたはどちらが勝つと思いますか?
『ハウス・オブ・カード』のフランク・アンダーウッドは金と権力についてこう言っています。
「彼は力より金をとった。この町では多くの者が同じミスをする。金は見掛け倒しの豪邸と同じく10年もすれば崩れ始める。だが力は石造りの建物だ。何百年と揺るがない。違いに気付かない者は愚かだ」
金vs権力の行方...ぜひ気になる方は『ビリオンズ』見てみてください。