2017年は仮想通貨が爆発した年でした。
年末はbitFlyer(ビットフライヤー)やCoincheck(コインチェック)など仮想通貨取引所のCMがバンバン流れ、Twitterやブログでは億という途方もない金額を儲けたという話がまるで当たり前のように繰り返されていました。
わたしはそんな異常とも言うべき状況にも関わらず、自分もお金を稼ごうと2018年に仮想通貨の取引を開始しました。
そして開始2日目にして資産が半分になりました。
半分...
文字にするとたった2文字ですが資金の半分を失うというのはわたしにとってあまりにも重いことです。
投入した資金の半分がたった2日...仮想通貨の取引をはじめてまだ取引の仕方さえよく分かっていない状況で文字通り消えてなくなりました。
わたしは震えています。この気持ちをどう表現すればいいかまだ分かりません。
資産を半分にしてしまった3つの理由
今流行りの仮想通貨にぶっこんだら2日で資産2/3になったわ
— Lポテト@秘密結社 じゃがいも団 (@L_potatoes) 2018年1月16日
*その後無事に1/2へ
なにが間違っていたんでしょうか...
1日で10倍なんてざら。あれだけ盛り上がりを見せていた仮想通貨市場はわたしが参入した途端に値を下げはじめ、あっという間に40%以上の下落をおこしました。わたしの資金はあっという間に2/3になり遂には半分になってしましました。
わたしがこうすべきではなかったと感じていることは3つです。
全ての資金を突っ込んでしまった
とにかくバカだと思うのがコレです。乗り遅れまいと短期で利益を出すため、Coincheck(コインチェック)の本人確認が済むとすぐにすべての資金を仮想通貨に変えました。
よく言われている仮想通貨市場は今後必ず伸びるからガチホ(価格が下落しても売らないこと)すれば必ず救われるという言葉を信じて...
銘柄は多少分散させていたのでそれがリスクヘッジになると思っていました。もちろん皆さんがご存じのように仮想通貨全体が価格を下げたので全く無意味でした。
下げきった時(まだ下げる可能性はあったが)には余剰資金がなく買うこともできずに底を眺めることしかできませんでした。
学んだこと:下げたところで買うのがセオリーなのに余剰資金を残さなかったため買い増しできなかった。
手数料の高さを計算に入れていなかった
取引の手数料がとてつもなく高いことに気が付きました。
見かけの手数料はbitFlyer(ビットフライヤー)やCoincheck(コインチェック)共に安いですがスプレッドがあるのでアルトコインを買う時は3~8%位の上乗せがあることに気づいたのです。
これだけ手数料が高いと損切りにも積極的になれませんでした。今思えば3~8%の手数料なんて気にせず損切りすればよかったのですが、当時のわたしにはそれはあまりにも大きく感じられました。また戻るかもしれないのに手数料分損をすると思ったんです。
手数料の高さは取引の軽快さを奪いました。なぜなら取引するたびにかなりの金額が取引の良し悪しに関わらず奪われるためです。
学んだこと:手数料が高い販売所形式の取引所では手数料がネックになって軽快な取引が出来ない。損切りは重要だし、手数料は損切りへのダイナミックさを奪う。
自分の買いたいタイミングで買ってしまった
自分の買いたいタイミングで買うというのは当たり前のように思えるかもしれませんがこれは危険でした。
本人確認ができて振り込みを終えるとすぐ意気揚々と取引をはじめてしまいました。
ここまで下げたら買う、ここまで上がったら売るといった戦略がなくすべての資産をぶち込んだのです。
やはり相場は読めるものではないとはいえ戦略を立て損切りライン、利益確定ラインをしっかり設定するべきでした。
学んだこと:Coincheck(コインチェック)ではアルトコインは指値注文できなかったこともあり自分が買いたいタイミングで買ってしまった。
指値、逆指値などのテクニカルな取引は必須。もちろん未来予知はできないが自分が想定したシナリオ通りなら買い、違うなら損切りという明確な基準がないとダメ
仮想通貨取引で資産を半分にした私が伝えたい心構え
なぜわたしの資金が半分になったのか?もう何もかもがダメでした。負けるべくして負けた。必然の敗北でした。
そんなわたしがこれから仮想通貨で一攫千金を狙う人達に伝えたい心構えがあります。
「仮想通貨はこれから上がるからガチホ」とか、「総悲観になったら買え」とかそういったことではありません。
そもそも資金を二日で半分にするようなわたしのアドバイスなどなんの役にも立たないでしょう。
ですがこれから仮想通貨取引を始めようと思っている人に絶対に伝えたい心構えがあります。
それは
仮想通貨への投資はわたし達の人生で挑戦するたった1つに過ぎないということです。
わたしが高校生のころガンホーがパズドラをリリースし大ブレイクしました。このアプリが瞬く間に広がることは明白でした。その当時のアプリのゲームと言えばクオリティが低くパズドラは抜群でした。
わたしはガンホーの株を買えば億万長者になれると親に相談しましたが相手にされませんでした。
大学生のころ、友人にオルフェーブル(競走馬)は有馬記念必ず勝つから賭けたほうがいいと言われました。お金もそんなに持っていなかったので「やめておくよ」と断りました。
わたしは幾度となくチャンスを棒に振ってきました。
わたしは準備不足でした。ガンホー株が高騰した時は未成年だったし、オルフェーブルが勝った時も軍資金となるお金をたいして持っていませんでした。まだまだ若造ですが他にもいろいろチャンスと巡り合ってきました。ですが踏み込むことが出来ていなかったんです。
あらゆるチャンスが目の前から通り過ぎて行くのをただただ眺めていた...
今は違います。わたしはいくばくかのお金とインターネットにつながるスマホとPCを持っており仮想通貨への取引に挑戦できます。そしてもっと嬉しいことにチャンスに飛び込むことができました。
資金が半分になった今。わたしは震えています...
これからはじまる挑戦への高揚感とワクワクに包まれています。
いままでなんだかんだ逃してきたチャンスらしきものにやっと挑戦できるようになったのです。
仮想通貨への投資はわたし達の人生で挑戦するたった1つに過ぎない...だからこそ守らなければいけないルール
仮想通貨への投資は挑戦のたった1つに過ぎない...このことを考えると守らなければいけないルールに気づきます。
仮想通貨への投資が成功するにせよ、失敗するにせよ、次なる挑戦へ余力を残しておく必要があるということです。それは資金であり、精神であり、健康でもあります。
この挑戦が終わってもまた挑戦する。それは次の仮想通貨取引かもしれませんし全く違うものかもしれません。
もう一度、いや成功するまで挑戦するという気持ちがあれば仮想通貨の取引を恐れることはありません。
致命傷にならないように気を付けながら、試行錯誤して挑戦を続けていきましょう。
仮想通貨への投資はわたし達の人生で挑戦するたった1つに過ぎない...
くれぐれもお忘れなきように