最近、面白い海外ドラマと出会いましたか?
ほぼ毎日海外ドラマを見ているんですが、最近はアメリカの海外ドラマはどうも食傷気味。
そんな中、Netflixは世界中の良質な作品を配信してくれるので私にとっては救世主的存在です。
麻薬王を描いた『ナルコス』がかなり面白かったんですがフランス制作と知った時は驚きました。
そしてまた一つNetflixによって良質なドラマが日本に輸入されました...
それが『ペーパーハウス』です。
なんとスペイン制作のこの作品。スペイン映画の『オール・アバウト・マイ・マザー』はかなりの名作ですし、『私の生きる肌』は他のどの国にも作れない狂った作品でした。
そんなスペインから生まれた『ペーパーハウス』は見なきゃ損と思えるレベルにまで仕上がっています。
スケールはアメリカドラマと遜色なし。スペイン版『オーシャンズ11』
ざっくりあらすじはこんな感じ。スペイン王立造幣局を強盗するというスケールのめちゃくちゃ大きい作品です。
1話で首謀者の”教授”が「この計画を先に思いつけばよかったと誰もが思う」と言うシーンはワクワク感が最高潮に!!
1話がとにかく秀逸なのでまだ見ていない方はぜひ。
犯罪のプロたちは計画のため5カ月という長い期間訓練し、何重にも練られた完璧な計画を叩きこまれます。
犯罪のプロが練られた計画を華麗に実行するというのはオーシャンズ11と似ていますね。
キャラがとにかく魅力的。話の展開を盛り上げる
ペーパーハウスのトキョウが可愛すぎるぅぅぅう
— Lポテト@秘密結社 じゃがいも団 (@L_potatoes) 2018年3月30日
ペーパーハウスのいいところはキャラがめちゃくちゃ魅了的な点。
犯罪者たちは本名を隠すため都市の名前で呼び合っているんですが、なんと一番かわいい子がトキオ(東京)と名乗っています。
ナイロビやラケル(ネゴシエーター)のファンの皆さんごめんなさい。圧倒的にトキオがかわいいです。
トキオはミステリアスで不思議な魅力のある女性です。そしてこの魅力ゆえに計画を揺るがしていくことになるんですが詳しくは本編でどうぞ。
計画には「血は一滴も流さないこと」という絶対厳守の決め事があり、暴力的でないところも〇。
おバカなデンバーや嫌味な切れ者ベルリンなど登場人物みんないい味出てます。最高かよ!!
完璧で美しい計画がひび割れ...崩壊していく...
計画を華麗に実行する爽快感みたいなものは『ペーパーハウス』にはありません。
そこには登場人物たちの葛藤があって、揺らぎながらもどんどん計画は進んでいきます。そしてシーズン1の終わりにはその計画がひび割れ崩壊寸前に。
警察vs強盗集団...どちらが勝つかわからない一進一退の攻防を繰り広げています。
アメリカのドラマだったらスーパーハッカーの謎の活躍のような無理に派手な展開にしているところを、ペーパーハウスではよりリアルに描いています。強盗集団のミスにより窮地に追いやられることも多々あるので見ごたえたっぷり。
【総評】シーズン2は!?ペーパーハウスはどのくらいおもしろいの?
シーズン2ももちろん配信されます。これだけ計画に歪みがでてきているのでこれからどうなるか楽しみですね。
計画の行方はもちろん、この計画を立てたのは誰なのか?教授の隠された過去は?という部分も明らかになってほしいところ。
キャラクターたちがより掘り下げられもっと面白くなるのではと思う一方、スペインドラマの引き出しがこれ以上あるのかも気になります。シーズン2に期待!!
どのくらい面白いかということですが
この記事で紹介している伝説級の海外ドラマにはまだとどいていないというのが正直な感想です。
計画実行の爽快感が少ない点や強盗実行犯に特殊な能力がない点...
この辺はアメリカの海外ドラマだったらもっと大げさにしてきますよね。例えばペンタゴンをハックしちゃうスーパーハッカーや全米ナンバーワンの狙撃手など...普段からアメリカの海外ドラマに慣れている方は物足りなさを感じるかもしれません。
そこが評価が分かれるところだと思います。
ただ、あまり大げさになっていないところが『ペーパーハウス』の物語全体をよりリアルに、よりおもしろくしている部分でもあります。
なので比較するとどうしても小粒な印象になってしまいます。
ただ毎回ハラハラドキドキさせてくれるドラマで、見る価値ありなのは間違いありません。