楽天について別に詳しいわけでもないし、本を一冊読んだわけでもないのでこれは超個人的で雑な意見なんですけど...
楽天の事業のパクリすごくない?
楽天ってなぜだか日本のITのトップ企業って顔していますが、
なにかイノベーションって起こしましたっけ?
イーロンマスク教への入信
楽天の事業のパクリすごくない?って思い始めたのは私がイーロンマスク教への入信したのがきっかけであります。
テスラモデル3があまりにもかっこよかったのでなんとか買えないか模索していたんですが、その流れでイーロンマスクの関連本を読み始めたのがきっかけです。
投資家ピーターティールは経営するベンチャーキャピタルのキャッチフレーズで「空飛ぶ車が欲しかったのに、出てきたものはたった140文字」とツイッターを揶揄しています。
既存のものに手を変え品を変え新鮮さを与えた製品を世に出すことにシリコンバレー中が終始していることへの危惧でしょうか。
なんにしろイノベーションが起こりにくくなってきているのは感じずにはいられません。
それがイーロンマスクが近年ひときわ目立っている要因でもあります。
イーロンマスクはEV事業、ソーラーパネル事業、宇宙事業、最近では超音速列車ハイパーループなど夢のまた夢と思うようなことに果敢に挑戦しています。
とりあえずイーロンマスクはぶっ飛んでいます。さすが『アイアンマン』の主人公トニー・スタークのモデルになっただけあります。
楽天に話を戻します。
イノベーションがなくても大きくなった楽天の凄さ
楽天はたくさんの事業を手掛けています。
楽天kobo電子書籍ストア:電子書籍サービス
楽天トラベル:インターネット上の宿泊予約、総合旅行サイト
楽天オークション:個人向けオークション・サイト
楽天GORA:インターネット上のゴルフ場予約サイト
楽天レシピ:料理レシピの投稿・検索サイト
みんなの就職活動日記:新卒学生を中心とした就職情報コミュニティサイト
楽天カード:日本においてクレジットカード等の発行および関連各種サービスを提供
楽天銀行:日本におけるインターネットバンキングサービス
楽天証券:日本におけるオンライン証券取引サービス
楽天保険:日本におけるインターネット総合保険サイト
楽天Edy:日本においてプリペイド型電子マネー事業を企画・運営
東北楽天ゴールデンイーグルス:日本におけるプロ野球球団を運営
楽天オーネット:日本における結婚情報サービス
他多数
かなり手広くやっていますね。
見てわかるとおり、その業界トップの事業ってあんまりないんですよね。
いったい何番煎じなんだよって事業が並んでいますね。
楽天レンタルとかいうDVDレンタルサービスもありましたし、楽天アプリ市場とかいうのもこの前ひっそりと終わりました。楽天アプリ市場に関してはいったい何週遅れなんだよって時に参入して案の定負けて散っていきました。
次は楽天オークションをやめてラクマに移行するんですっけ。
メルカリのもろパクリじゃん。
ただ今回は楽天事業パクってんじゃねーよって話ではありません。
ウィナー・テイクス・オールをぶち破る楽天
基本的には市場を抑えた方が勝ちだといわれています。
1位をとった企業が他の企業を駆逐するというのが今までの大原則だったんです。
その分野の1位が決まれば後から参入なんてのは大きな資本を持ってしても難しいというのがこれまでの定説でした。
ただ楽天は超遅れていても儲かりそうなところに楽天ブランドを引っさげて参入しある程度の地位を確立しています。
これはすごいことです。
たとえばまだ、その分野が未発達なら楽天が巨大な資本をつかって参入するというのは理解できます。
ただそんなスピード感もない。もう成熟してきているところにもバンバンいきます。
その分野のものに新たなアイディアを足して他の企業より良いサービスを作るというのが新規参入の絶対条件であるように思いますが楽天は違います。
別にその他の企業に対して優位性のあるサービスを作るということもあまりやりません。ほぼパクリで同程度もしくは改悪されたサービスを提供します。
しいて言うなら楽天ポイントが貯まるってことくらいです。
それでも楽天のパクリ事業はなんだかんだまあまあの売り上げをたたき出します。
楽天ブランドが最強すぎる。全く逆のブランディング
Appleを見て思うのはクールな企業は高く評価されるということです。
iPhoneはその革新的なイメージが今なお残っています。ただもうAppleも終わりだという人も増えてきました。イノベーションを起こせなくなったからです。
アーリーアダプターと呼ばれる新しくてクールなものを好む層に人気がでてAppleは一時代を築きました。Apple製品はクールだから買われているのであり陳腐化してしまえばAppleの時代は終わるでしょう。
では楽天はどうでしょう。
楽天にクールなイメージを持っている人はいません。
オンラインショッピングサイトの楽天はついこの前までサイトデザインが3年遅れていましたよね。かなり使いにくく、amazonに移行した人がたくさんいたと思います。
メルマガもスパムまがいのものが超大量に届きますよね。与沢翼と同じ手法です。
ただ恐ろしいことにあの使いにくい楽天を使い続ける人がたくさんいたんです。一度そこを使い始めるとそこでいいというアーリーアダプターと全く逆の層が楽天を支持しています。
クールな層を捨ていったん囲ったら離れない何も考えていない層を取り込んだ楽天って最強じゃない?
そういう層はポイントが貯まるからと後から参入した楽天事業をバンバン使ってくれます。
そういう支持層がいるので楽天は強いんです。
イノベーションにばかり目をやっていると足をすくわれる
若い起業家および起業を志す人はなにか革新的なことをやらなきゃいけない病にかかっている人が大勢いるんではないでしょうか。
イノベーションを起こすことが勝利することにつながるとは限らないです。楽天があとからどうせパクリます。メルカリも案の定パクリました。
事業の革新性があるかは実は経営の要素の一つに過ぎないということです。
泥臭く既存の事業をえぐりにいく楽天を見習いたいですね。
イノベーションがなくても大企業に成長することを楽天は証明してくれました。
でもどの企業でもできることではないなと。
そこが楽天のすごみでもあります。