なぜ自分のことを棚に上げて子供に勉強しろって言えるんだ?
自分は全然勉強してこなかったくせになんなんだ。
高校生諸君もしくは中学生諸君。わかるわかるよ。その憤りは。
ほんとうに理不尽だと思う。
真実を話そう。
結局親は何も知らない
あなたにとって親はとても偉大な存在に思えているかもしれない。いやいつだって親は偉大だ。
ただあなたが思っている以上に大人達は何も知らない。私は20歳がとても大人なように感じていた。ただ成人してみたもののガキのままだ。自分が思っていた姿とまったく違う。学校の先生を思い出してみてほしい。なにかよくわからない理由で怒ったりする先生がいるだろう。あなたが想像するよりも大人達はちっぽけな存在なのだ。
勉強してこなかった親というのはまずあなたの向き合っているものを知らない。だから平気で『勉強しろ』とかいう。
勉強したことがないから勉強というものがどんなに辛いかわからない。勉強というものがどういうものなのか。結局のところ親は知らない。
親が勉強しろという理由
親は子供に苦労させたくない。つまりあなたのことを思ってくれていることを忘れてはいけない。実際学歴によって就職の幅が狭まることもあるだろう。
ただ注意して欲しいのは高学歴だからといって人生が順風満帆にはいかないということだ。今では学歴だけで就職はできないし、就職してからも競争だ。
そんな実態をこういう親はわかっていない。なんとなく知っていても本質を理解はしていない。自分が勉強していればもっといい人生になったかもしれないと勝手に妄想しているに過ぎない。
勉強は万物の薬ではない。
勉強とはあなたがこれから人生を生き抜くうえでの武器にはなるだろうがすべてを解決してくれるものでは決してない。ただこういった親はそこを勘違いしていると思う。もしくは勉強は万物の薬ではないと知りつつも勉強しろくらいしか子供に教えることができないのであろう。
勉強しろが口癖の親は遊びを規制してくる
なぜだか遊んでいると怒られる。これはこういった勉強を崇拝している親にありがちだ。遊ぶことを極端に嫌う。遊ばなければ偏差値があがるとでも思っているのだろうか。もちろん遊んでも偏差値が下がることはない。
それなのになぜか親は遊ぶのを規制してくる。遊ぶ時間の変わりに勉強できるかはまた別の話である。
本当に危険なのはそれであなたが遊びもせず、勉強したふりが上手になることだ。これだけは避けよう。
あなたが興味のあることを片っ端からやっていこう
勉強しろと口うるさく言ってくる親はなぜか勉強以外のものを無価値なものと判断することが多い。
これは間違っていると断言する。
これからあなたが経験することはすべて学びだ。何一つ無駄なものなんてない。なにをしたっていい。失敗に終わってもいい。あなたが興味のあることを片っ端からやっていこう。やってみて合わないこともあるだろうし、うまくいかないこともあるだろう。ただ経験してみなければわからないことが世の中には山ほどあるのだ。
親が勉強しろというのは勉強するという経験が不足しているからだ。経験が不足した大人にはなってほしくない。ネットでみた知識でなく自分でやってみて自分のものさしで測る。そして考える。それがこれから未来を生きていくあなたたちには必要なことだと思う。
あなたのやりたいことをすごい壮大な視点で考える必要なんてない
バンドマンになりたいからギターを始める。気象予報士になりたいから資格の勉強をする。私の言っているものはこんな壮大なものじゃない。あのお菓子おいしそうだから食べてみるとか気になるあの子におはようっていってみるとかそういった小さなものも含まれている。とにかくあなたが少しでも興味あることを一つずつ確実にやってみることだ。なにもやらないというのが一番よくない。日々の出来事から浴びるように学べ。
興味のないこともやってみよう
あなたは若く好奇心旺盛なはずだが、思春期なこともあって恥ずかしがっていないか。私は合唱コンクールをもっとまじめにやればよかったと後悔している。なんとなく歌うのが気恥ずかしく、ポケットに手をつっこみながら口パクしていた。
そういう間違ったカッコつけ方をしている人が多いんじゃないか?一生懸命に頑張る女子を冷ややかな目で見ていないか?
気恥ずかしさは誰しもある。だけど恥ずかしいからとなにかを本気でやる機会を逃すのはやめよう。別にあなたが歌うことに興味がなくてもいい。どうせ合唱コンクールの練習はあなたがどう思おうと存在する。それならできるだけでいいから真剣に一生懸命取り組んでみよう。やってみることで興味が出てくることもあるし、自分の気づかなかった才能がみつかるかもしれない。
あなたの可能性は無限大だ。だがそれを探す努力をしなければ、あなたは強みに気づけぬまま大人になってしまう。
勉強を無意味な物と思っていないか
あなたがこれからやることのすべてに意味があるように、勉強にも意味がある。
もしかしたら古文の単語がなんの役に立つのかと思っていないだろうか。役立ってないように見えることでも経験としてあなたに蓄積されている。勉強以外の事がそうであるように勉強もまたあなたを成長させるのだ。だから勉強を無意味だと切り捨てないでほしい。
考え続ける
私があなたにアドバイスするなら『考え続けろ』ということだ。
つまるところ勉強というのは考える癖をつける訓練だと思っている。思考する経験を積んでいるのだ。学歴ですべてがうまくいく、だから勉強しろというのはバカのいうことだ。あなたが高学歴になったとしても次から次へと困難は襲ってくる。その時に自分の頭で考えなければいけない。
正解なんてない現実に答えらしいものを見つけださなければいけない。どんな困難な状況になっても考えるのをやめない。解決策を模索し行動していく。それこそが生き抜いていくうえで必要になるだろう。
あなたがこういう思考停止した親にならないことを祈る。