新型プリウスPHVの発売日は2月に決定
新型プリウス PHVは、2015年12月に発売した4代目「プリウス」をもとにしたプラグインハイブリッド。
はやくからカッコいいエクステリアが公開され待ちわびていた人も多いはず。10月発売かと思われていましたが延期し、遂に2月に発売されます。
WEB先行商談予約の受け付けが開始され全貌が見えてきましたのでいち早くお伝えします。
4代目「プリウス」の何倍もかっこいいエクステリア
新型プリウスPHVは独自のエクステリアを採用しています。
4代目「プリウス」は賛否両論あり、特にフロントマスクのくせが強すぎました。
新型プリウスPHVの顔は素直に万人がカッコいいと思うのではないでしょうか。かなりいい顔つきになりました。
参考:4代目現行プリウス
ライトのデザインが格段とよくなっています。テールライトも特徴的でいいですね。
そして横のスタイリングは空力を考えたデザインになっています。ただ空力性能を重視しすぎるがゆえにかなり後ろの視認性は低そうです。これはプリウスの決定的な弱点なのですが今回も改善は見られず。
先進的な内装!!最近の傾向を意識した大型センターパネルが採用
11.6インチの大型のタブレット型マルチファンクション液晶モニターを採用しかなり先進的な印象に。
大型センターパネルはテスラ・モデルSやボルボS90などの最新車両が次々と採用しているもので、新型プリウスPHVも採用されました。
最近はボタンがたくさんあると古臭く見えます。新型プリウスPHVはかなりすっきりしていて内装のデザインも高得点。
PHVになったことで室内空間がどれだけ確保できたかは気になるところ。
新型プリウスPHVは思い切って4人乗りにしています。
これをどうとるかはその人の状況しだいなんですが、5人乗りから4人乗りの変更は実用面ではそんなに問題ないかと思います。
室内装備としては燃費向上のために「ヒートポンプオートエアコン」を採用。これは日産のリーフにもあるのですが、さらにプリウスPHVではガスインジェクション機能も搭載する。
これは暖房の大きな電力消費を抑えるための機構でプリウスPHVのEV走行距離を高めています。
燃費性能はやはりすごい
JC08モード充電電力使用時走行距離は60km以上と凄そうですね。
従来のプリウスPHVが26.4kmですのでかなりの進化です。実際には40kmくらいが妥当なラインでしょうか。
それでも日常使いではエンジンがかかることはあまりなさそうですね。ほとんどEV走行のみの生活になる人が大半ではないでしょうか。
ハイブリット走行時の燃費は37km/lが目標値です。
そしておもしろいのがオプションで用意されているソーラーパネル。充電スタンドがない駐車場や災害等で停電した場合でも、太陽光さえあれば駆動用バッテリーに充電できます。最大出力は180wとのこと。
ただ公式サイトにはどのくらいの日の光を浴びれば満充電になるのかの記載がなく、おまけ程度の性能かもしれません。ただオプションで用意してきているということは実用性もあるのか!?
災害時に携帯の充電をしたりする程度なら難なくこなしそうです。地震が多い日本だからこそ役に立つときが来るかもしれません。
100V対応で充電がしやすくなりました
普通の家庭でも外にコンセントがあれば充電できるようになりました。
ただ100Vでの充電は14時間もかかります。そう考えると200Vの工事をした方が良いかもしれません。もちろんその分コストがかかりますので、簡単な工事でも持てるという選択肢が用意されたのは歓迎です。
CHAdeMO規格の充電は20分とかなり早いですね。新型プリウスPHVは発売されればさらに公共急速充電器は増えるでしょうからますます便利になります。
全国のトヨタ販売店店頭の充電器(約4,200基)と合同会社 日本充電サービスの充電器(約14,600基)で充電したい方には「定額プラン」が用意されています。
月額1,080円で充電し放題です。*普通充電はし放題ですが急速充電の場合は従量課金されます。
新機能「バッテリーチャージモード」
PHVのユニークな機能として「バッテリーチャージモード」という新機能も搭載されています。これはハイブリッド走行中にバッテリーをエンジンで発電して充電することができるというもの。
いったいいつ使うんだと思ったんですが公式ホームページによれば自宅近くでEV走行が必要な場合などを想定しているとのこと。どれだけこの機能が便利か謎です。
気になる価格は
3,200,000円~というのが大方の予想のようです。
新型プリウスPHVのために電源を用意したりその他の出費もあると考えると高く感じますね。専用のデザイン、様々な新機能などを踏まえるとこれより安くなるとは考えにくく強気の値段設定になりそうです。
新型プリウスPHV主要スペック
サイズ
全長×全幅×全高:4,645×1,760×1,470mm
ホイールベース:2,700mm
室内長×室内幅×室内高:2,110×1,490×1,195mm
パワートレーン
エンジン:直列4気筒DOHC 1.8リッター
エンジン最高出力:72kW(98PS)/5,200rpm
エンジン最大トルク:142Nm(14.5kgm)/3,600rpm
モーター最高出力(駆動用/発電兼用):53kW(72PS)/23kW(31PS)
モーター最大トルク(駆動用/発電兼用):163Nm(16.6kgm)/40Nm(4.1kgm)
新型プリウスPHV総評
内装・外装どちらも4代目プリウスと比較すると大幅に改良されていますね。PHVならではの機能が盛りだくさんとトヨタがこの車に力を入れているのがわかります。
ほとんどEV走行でまかなえるということで加速、静粛性ともに期待できそうです。
ただ世の中がEVに舵を切っていてPHVでこれだけの新機能を搭載してもインパクトが薄いというのが正直なところです。ソーラーパネルなどおもしろそうな装備もあるんですが...
都内ではマンション住まいの人も多くPHVが選択肢に入りにくいのではないかと思っています。新型プリウスPHVをきっかけに都内の月極め駐車場に充電設備が普及して欲しいです。
世界ではどのような評価がなされているのでしょうか。はたして世界市場で売れるのか?
バカ売れするかはわかりませんが、トヨタが本気で作った車というのは間違いなさそうです。